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縁起の良い戸室石の蛙(かえる)ネット販売(2011年8月)

家業が石屋という事もあり、私は 小学生のころからアルバイトで よく蛙を作っていました。蛙は縁起物で昔からよく売れる商品として 石屋の職人が手が空くとよく作っていました。私にとっては このアルバイトの蛙作りが 手作りの原点のように感じます。

近年では手作り工房「かえる屋」企画として 手作り小物の企画展や、手作りを意識した国内外のギャララリーでの美術展も企画していました。

どうして蛙は縁起が良い
◎ 蛙は「福」の象徴です。
「福」というのは財産を得ることです。財産を得るというと 金銭を得ると考えと思いますが、元々財産を得るということは子沢山ということです。本来人々は農業によって収益を得ていました。農業を営むには多くの人手が必要です。子沢山は多くの人手を意味し、多くの財産を生み出します。
蛙は多くの卵を産み 多くのおたまじゃくしになります。古くから子沢山 つまり 財産のシンボルとなってきたのが蛙です。また、その泣き声から 農業に必要な雨を呼ぶとも考えられ ヨーロッパではみられないようですが、それより東側の農業地帯では 広く農業の縁起物として 財産のシンボルになっていたようです。
◎ 無事かえる 安全祈願のシンボル。
日本では 縁起の良い蛙は神話にでてくる猿田彦の化身とされました。猿田彦天照大神を無事伊勢神宮に送り届けたことから、蛙は無事送り届けるという意味を持ちました。昔の御伊勢参りはとても大変な旅行で 帰りに伊勢神宮の近くの猿田彦神社の蛙をお守りに持って帰ったようです。無事かえる(帰る、蛙)の発音からも 現代まで無事帰宅するお守りになったようです。最近では小さな蛙を財布に入れ、使ったお金が返る(かえる)などと、民間信仰も広がっています。
◎ 戸室石や万成石の蛙はさらに縁起が良い。
秦の始皇帝依頼 朱は不老長寿の薬とされ、朱色はとても縁起の良い色とされてきました。最近でも神社は朱色に塗られ お寺も古くは朱色に塗られていました。古い民家でも朱塗りの柱や、朱壁を施した家が良い家でした。現代でも朱肉で判子を押します。朱色はとても縁起の良いのです。赤みをおびた戸室石(石川産)は金沢城(石川)や多くの建築や墓に使われました。本御影石(兵庫産)や万成石(岡山産)は沢山の建築物や庭、縁起の良いお墓に使われてきました。赤みをおびた議員石(広島産)は国会議事堂にも多く使われています。朱色に近い赤みをおびた石を使った蛙はさらに縁起の良い蛙になります。

最近の 夢も持てないこの世知辛い世の中で 縁起物の石の蛙を「夢かえる」と名づけて 人の幸福を想いながら作るのも良いものです。
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ネットで販売できるような小さな手作り感あふれる石の蛙「夢かえる」の製作(2011年8月)

材料:戸室石(北袋石、金沢城修復に使用した端材)
サイズ:H5寸×W7寸×D7寸
左が乾いた状態 右は雨で濡れた状態
手作り蛙製作記

月間石材の中江社長が、ネットで手作り小物を売ってみたいと言っていました。金額的にも数千円の手ごろなものがいいかな?と二人で話していて 私は低価格の蛙を作ってみることにしました。
蛙は確かに良く売れますが、私が作っている物は2〜4万円位のの物で 結構大きめで また、時間のかかる硬い御影石でも作っています。
貴重な 色が紅く濃い戸室石(石川産の金沢城にも使用した石)を使い 50万円の値をつけて置いてあるものもあります。

手ごろな価格ということで 最近の手に入りやすい 色は薄いが彫り易い戸室石(北袋石)で 小さな蛙を作ってみました。
材料は金沢城の残材を使用。
適当な大きさに切っておきます。

リーズナブルに作るにはやはり大量生産が良いでしょう。
一つ作るよりは二つ同時に作る方が 考える時間が半分ですみます。
この材料は確か、重要文化財金沢城河北門工事の復元水路の端材だと思います。

河北門は、県組合代表の技術責任者として2年半の間 仕事をしましたので 沢山の戸室石を使いました。

工事が終わって一度端材、残材は片付けたのですが、まだまだ沢山 戸室石の端材、残材が工場の周りに転がっています。
今回はそれを使用しました。
機械を使った面は底にしてしまいます。
底に形を描き、コヤスケ(前写真参考)で荒くハツっていきます。
底面や底面に接する足の部分は 簡単に仕上げるために機械仕上げにします。
コヤスケで荒く落としたあと、墨に合わせて一通り機械で切り落としておきます。
側面の余計な部分をノミで落としていきます。

この時使うノミは、先を尖らせた生ノミ(鉄のノミ)を使って落とします。
(御影石をハツル時は 最近は超鋼をよく使います。)

鉄のノミが味わいのあるノミ跡を残していきます。
上になる部分からも側面を落としていきます。
生ノミを使い、余計な部分を落としていきます。

ノミ跡は最後まで残るので ノミ跡が綺麗になるように削っていきます。
顔の部分と 背中の中心に 墨汁で墨を入れます。

筆で書いた太い線が形に微妙に形に歪みを付け 自然な仕上がりにしてくれます。

墨汁も1700円の濃厚なニカワ入りの物を使い 自然な線を引いています。

墨をするのはここまでで、あとは墨なしで作ります。
墨汁で書いた線に沿って 顔の部分に切り込みを入れ削っておきます。
機械で削った顔の部分に エアーツールを使い、まず 目を作ります。
目や顔は 作っていくうちに小さくなるので 大きめに作っておきます。

[コラム]
石の彫り物(彫刻)って なぜか目から作るんですよね。私の周りでは。
他の産地もそうなんでしょうか?
とは言っても 私の周りで彫り物をできる人はもう殆どいませんが。2人かな?
大まかに顔を作ったらコストダウンの為の大量生産もここまで。

あとは 一つずつ 一気に作っていきます。
一つ目の大まかな形を出します。
脚や背中を彫って 一つ目がほぼ完成。

形は出ましたが まだまだ荒い状態です。
二つ目も荒い状態ですが、一気に仕上げます。

蛙が語りだします。
立ててみたり 横にしてみたり。
遠くから眺めてみたり。

実は、作り終えてからも 他の仕事の合間に少しずつ直していきます。
石の荒さを消しても面白くないし、少しずつ直しながら慎重に形を整えていきます。
どこで手を止めるかも難しいですね。
石の材質感を生かすには あんまり触っていると良くないと思います。特に顔の歪みがリアリティーを出してくれると思ってますので、整え過ぎないように仕上げていきます。

ま、最後は 可愛ければいいか〜。
この後 出荷まで触り続けると思います。
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