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最近多いお墓用の追加花立ネット販売(2011年8月)

お墓参りをすると もう花立がいっぱいで花を生けられないと、お墓で陶器の大きな花瓶をよく見かけますが、陶器は風で割れると 最近は石の物が多くなりました。多く見かける中国製品の花瓶も 中国製品のお墓と一緒に仕入れればたいしたことはないんですが 花瓶だけで仕入れるとなると結構お値段がします。「じゃ簡単なのを作ろうか」ということで作ったら結構売れました。

中国製を横目で見ながらの価格設定ですので、加工は簡単に安く作れるものとなっております。

価格設定
◎ 本体制作費一個1万円程度〜2万円程度 + 石材料代 + 流通経費15% (+ ステンレス器具は別売り)
注意!!中川石材120周年記念企画としまして 手作り普及のため 工場の周りに転がっている端材残材を使用する場合は 材料代はサービスにしております。(結構いい石が転がっています。)
注意!!ステンレス器具につては、我が社は 信頼の置ける川元の日本製品のみを扱っておりますので ネットでよく見かける安価な中国製品をご希望の方は お問い合わせ頂くか 別途他社よりご購入ください。
(3つの写真の花瓶は すべて器具口直径90mmのものです。)
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簡単な手作り感あふれる石の花瓶の製作(2011年8月)
手作り花瓶製作記

材料:フランス黒
サイズ:H8寸×W7寸×D7寸
花立口径:60mm
 
材料:アメリカングレー
サイズ:H8寸×W8寸×D8寸
花立口径:60mm

南加賀地方は全国的にみても お墓の大きな地域だと思います。一般的なお墓でも花立の直径は60mmあります。追加の花立は口径が90mmは必要になります。

近くの金沢では花立の直径は50mmの物が多くなります。全国的には50mmが多いのではないでしょうか?墓所も南加賀地方よりは狭いと思います。

追加にちょっと置く、飾りとしてちょっと置く、価格的にも手ごろな花立として 花立口径60mmの花瓶をつくって見ました。高さは8寸(約24cm)くらいになります。このくらいの大きさなら 重さ的にも運ぶのが楽です。お墓以外でも使えそうです。

この花瓶以外でも 我が社の製品はすべて注文生産なので どんな大きさでも対応できます。 ご自由にお問い合わせください。

2011年8月18日更新
今回の花瓶は水の交換が楽な ステンレスの器具を取り付ける花瓶とします。
また、時間のかかる磨き部分をノミ跡で減らしコストダウンをします。

まずはアメリカングレーの花瓶の製作をご紹介します。
この石は底面以外割り肌なので、今回作ろうとしている 手作り感あふれるノミによる自然な形だしには向いています。
上に器具の穴を開け、底面へ花瓶の中心の墨だしをしています。
底面の中心には水抜き穴を開けてあります。
北陸では冬に花立の中の水が凍って石を割ってしまうことがあります。
水が溜まらないように水抜きが必要になります。
底面の円はコンパスを使いません。
自然な形だしをするために円も定規を使って適当に書いておきます。
底面をコヤスケ(前写真参考)で荒くハツったあとノミで形をだしていきます。
全体には自然な形で作っていきますが、底面はある程度作り込んでおかないと 後でバランスを取るのが難しくなります。

[コラム]
自然な形をだすというのは難しいものです。機械を使って円を作るのは簡単ですが、自然界には真円など存在しません。丸い物があっても少し歪んでいます。その歪みが自然観を感じさせてくれます。私はその自然の歪みなどを自然の「揺らぎ」と呼んでいます。
側面の加工に入ります。
最初は上からコヤスケで荒く落としていきます。
この時、自然観をだすために良く考えて、あるいは思い切って、石の素材の癖をよく考えながら落としていきます。
この時に落とし切れないと最後までなかなか形が出ず、高い品物になってしまいます。
荒落としは 自然の揺らぎを考えながら手際よく落としていかなければなりません。

[コラム]
自然の「揺らぎ」を体得していないとなかなか自然な形だしは進みません。
自然な形がでているか、「揺らぎ」具合を確認しながら形だしをしていきます。

[コラム]
彫刻家のロダンが、『ロダンの手紙』で「彫刻とは結局は自然観察だ。」と書いています。
物作りも同じだと思います。みんなが良いと思う物を作ろうと思えば、不自然さのない自然な物作りが必要になります。絶えず自然を観察(デッサン)し、自然の中の「揺らぎ」を体得して置かなければなりません。私の推薦する方法として、数分間木陰の揺れを見続けてください。自然の波「揺らぎ」を身体に感じることができると思います。
器具の当りを作ります。この後は機械仕事なので仕事が速くなります。

[コラム]
機械を使うと仕事が速く進みます。またその機械を使うと その仕事が簡単に誰でもできるようにもなります。とても合理的な方法です。つまり、コスト削減にはとても有利なのが機械作業になります。しかし コスト削減は大量に安価な商品を作っていきます。つまり 安いもの、安物を大量に作るのが機械仕事での合理性です。
現代は合理主義の崩壊の時代です。しかし、いまだに合理性が良いことだと思ってる人が多いように思います。
日本での機械による手仕事のレベルの低さの一つの原因に電圧があると思います。
他の国の石の加工では200V230mmのグライダーが良く使われます。
日本では100V100mmや125mmが一般的です。とても作業効率が悪いと思います。
また、ダイヤモンドカッターの価格も大きく違います。他の国では230mmで3000円前後だと思います。日本では125mmで1万円近くしたりします。コストが上がります。
グローバル化を唱えたり、合理化を良いと思う人が多い割にはレベルが低いのが日本の石工の加工の現状だと思います。
私は、200V180mmのグラインダーを使います。作業効率は3倍ほどになります。
良い機械を使い、自然な形を体得していれば 機械仕事での形だしはすぐに終わります。
安くて良い物を作るには合理性が大切であることを覚えておいてください。
綺麗な物を作るには自然観を体得しておくことを覚えておいてください。
安くて良い物を目指しているのがこの花瓶作りになります。
さっと 磨き上げて完成です。
と、言っても磨きは結構時間がかかります。
この花瓶は加工の厄介な磨き部分を少なくして低価格品を目指しています。
高級品との違いはわかりますか?磨き部分を増やせばコストは上がりますが決して高級品にはなりません。機械仕事ですから。

この花瓶は一昔前の民芸品に近いものかも知れません。
手間より、切れや 味を生かして作ろうとしています。
後日 曲面磨き部分に変化をつけてみました。
最初はシンプルなものを作ろうと思っていましたが少し変化がある方が良いかと思いました。
しかし、少し派手にもなります。
派手な物は飽きやすいということもあり悩んだのですがいかがでしょう?
次はフランスの石を使い 低価格な花瓶の製作をします。
この材料は6面カットの残材ということで、ノミ跡仕上げには難しい材料になると思います。
機械仕事が自然観を出す邪魔をしそうです。
コスト削減には材料で贅沢は言えません。良い石で手元に有る物を使います。

自然観をだすために底面を「揺らぎ」を考えながら落としていきます。
この材料は、前後と左右の幅が少し違う材料になります。形をだす上で、幅の狭い方が最後まで形だしに影響すると思われます。
その部分に先にノミ跡をつけますが、落とす量が少ないので注意が必要になります。
ノミで薄く表面をはがす時は、ノミ跡が細かくなってしまいます。
前に打ったノミ跡を次のノミで消すようにして、細かいノミ跡が目立たないように落として置きます。
上面からコヤスケで落としていきます。元が四角いので、その四角さが気にならないように、自然な形に仕上がるように慎重に落としていきます。この時に思い切って落とし切れないと最後まで四角い形に影響され なかなか良い形だしができません。

[コラム]
2010年の日石展を見て思ったのですが
機械で四角く石を切ってから表面だけを手で仕上げて手作りと言っていた人が多かったと思います。
綺麗な四角を綺麗と思っているのでしょうが、自然界には存在しない不自然な形です。
それまた、機械仕事を感じる限り 安物でしかありません。
一度機械を使うとその機械を感じさせなくするためにはとても苦労するものです。
何度も上から確認しながら形だしをしていきます。
特に機械で作られた四角い形をどう扱うか 考えながら形だしをしていくことになります。
とは言っても 最後まで機械仕事は形だしに影響し続けます。
立ててみたり 横にしてみたり 何度も機械仕事の不自然さを確認しながら、自然を感じる形だしをしていきます。
今回も最後まで手こずらされたのが機械仕事の影響になりました。
石の仕事では 合理性のため良くあることです。
最後は表面処理で逃げるか〜!?
上部分の機械加工に入ります。
この部分は合理性を考えるので簡単に終わっていきます。合理性で低価格化を実現します。もちろん自然観も良く考えて形だししています。

[コラム]
合理性が高いと言っても 形だしには自然観が必要です。良い物を見て自然観の勉強をしましょう。私が観た壷の中では熱海のMOA美術館の仁清の色絵藤花文茶壷(国宝)が一番綺麗でした。写真だけではまずわからないので是非実物をご覧ください。
この石は黒で とても硬い石になります。
さすがに磨きも さっとという訳にいきません。
やっと磨き終わって完成。

四角い機械の形に影響された部分を表面の処理でなんとか逃げたのがわかりますか?
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by Nakagawa Hiroshi